住信SBIネット銀行が発行する「MR.カードローン」(公式表記:ミスターカードローン)について紹介していきます。
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住信SBIネット銀行「MR.カードローン」の基本情報
MR.カードローンにはコースが2種類あります。プレミアムコースと、スタンダードコースの2種類です。
MR.カードローンのプレミアムコースについては、他サイトで紹介されているので、ここではスタンダードコースを中心に紹介します。
後ほど詳しく解説しますが、プレミアムかスタンダードかは、こちらが選ぶことは出来ず、審査結果次第でどっちになるか分からないのです。
確かに、プレミアムコースの方が魅力的なスペックではあるので、紹介する側としてはとても書きやすいと思います。しかし、どっちになるのか分からないのに、片方しか紹介されていないのは危険です。
よって、ここではスタンダードを中心に解説します。
申し込める人・申し込み条件
下記の4つの条件を満たせば申し込み可能です。
- 満20歳以上65歳以下
- 安定継続した収入のあること
- 日本国内に住んでいること、外国籍の場合は永住権を持っていること
- 保証会社の保証が受けられること
- 住信SBIネット銀行の口座を持っていること。もしくは同時に開設すること
住信SBIネット銀行カードローンを利用するには、口座開設が必須である点に注意してください。
また、融資の目的が事業性資金である場合には申し込めません。
専業主婦と学生は利用不可
利用条件の中に「安定継続収入」というものがあり、専業主婦・学生の方は、利用できない商品です。
申し込み方法
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」の申し込み方法はネットからのみとなっています。ただし、銀行口座の開設の方だけは郵送で申し込むことも可能です。
<申し込みフロー>
- WEBからカードローンへ申し込む
- SBIネット銀行の口座を持っていなければ、口座開設も同時に申し込む
- SBIネット銀行・保証会社による仮審査
- (必要であれば収入確認書類提出)
- SBIネット銀行による本審査開始
- 勤務先への在籍確認
- 契約手続き
- 借入開始・ローンカードの発行(郵送)
※注意点1:申し込みをする時点での本人確認書類の提出はありません。
※注意点2:カードの受取の際には、顔写真付きの本人確認書類の提示が必須です。健康保険証など、顔写真がついていない書類では受け取れません。
審査
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」の審査には2段階あります。
仮審査で分かること
仮審査の時点で、融資可能金額やコースなどが提示されます(この時点ではまだ仮決定ですが、基本的に本審査後に数字やコースが変わることはほぼ無い模様です)。
仮審査にかかる時間
最短1時間ですが、これは本当に最短の場合。主に、既にSBIネット銀行の口座を持っている人の場合です。完全に新規の申し込みの場合は、翌営業日になると覚悟しておきましょう。
本審査について
MR.カードローンの本審査は、在籍確認が必須項目です(在籍確認の方法や内容については後述)。何日経っても在籍確認が完了出来ない場合には、申し込み自体が取り消されてしまうので、注意が必要です。
尚、金融業者によっては、アルバイトやパートの場合は、在籍確認無しのところもありますが、MR.カードローンの場合は省略されません。必ず電話がかかってきます。
本審査にかかる時間
最短数時間という記載がありますが、実際は1~2営業日、長いと3営業日以上かかってしまうことがあります。
審査は甘い?厳しい?
2段階審査が行われること。在籍確認が必須であること。また審査が数十分程度では完了しないことを鑑みると、審査はかなりしっかり行われると見ていいでしょう。
審査が甘いカードローンは、「パート・アルバイトOK」といった文言を全面に打ち出している傾向にあります。「これだけハードルが低いですよ」というアピールをしているのです。
しかし、MR.カードローンの場合はそういった記述がありません。誰でもが利用出来るカードローンではなさそうだと言えます。
保証会社
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」の保証会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社と、住信SBIネット銀カード株式会社の2つです。
両方同時に審査されますが、両方の審査に通る必要はなく、どちらか片方だけでOKです。
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、「プロミス」などを運営している会社でもあり、銀行系や信販会社系列の保証会社よりは審査に通りやすいと推測されます。
限度額
スタンダードコースの場合は、10~300万円。プレミアムコースの場合は10~1200万円。
スタンダードコースだけ見ると、他社と比較してもなかなか少なめの限度額と言えます。
増額手続きはかなり困難
一度決まったコースは、途中で変えることは出来ません。もし、コースの変更を希望する場合は、一度全て完済した後に解約し、再度審査を申し込むしかありません。
このことから、最初に決まった限度額から増額してもらうのは容易ではないことが推測されます。アルバイトから正社員になった等、情報の大幅な変更が無い限り難しいでしょう。
金利
<スタンダードコースの場合>
- 10万円以上~100万円以下:14.79%
- 100万円超~200万円以下:11.99%
- 200万円超~300万円以下:8.99%
<プレミアムコースの場合>
- 10万円以上~100万円以下:7.99%
- 100万円超~200万円以下:6.39%~6.99%
- 200万円超~300万円以下:5.29%~5.99%
- 300万円超~500万円以下:4.99 %
- 500万円超~700万円以下:3.99 %
- 700万円超~900万円以下:2.99 %
- 900万円超~1,000万円以下:2.49%
- 1,000万円超~1,100万円以下:2.39 %
- 1,100万円超~1,200万円以下:1.59 %
プレミアムコースなら他社を利用するより、圧倒的に低い金利でお金を借りることが出来ます。しかし、スタンダードコースだと、正直他の銀行カードローンと大差ないか、下手すると若干高めの金利設定です。
その他の使用環境(返済のしやすさ、郵送物等)を確認して、ご自身にとって都合が良ければ一考の余地はありますが、プレミアムコースありきで検討するのは危険かもしれません。
「とりあえず申し込みをしてみて、仮審査の結果がプレミアムコースならSBIネット銀行カードローンを利用する。スタンダードコースなら申し込み辞退をする」くらいの感覚で申し込んでみると良いかもしれません。
また、下記の金利引き下げ条件を満たすと、最大で0.6%金利が安くなります。
金利引き下げ条件
- SBI 証券口座保有登録済か、SBIネット銀行で住宅ローンを現在組んでいるかのいずれか1つ:-0.5%
- 「SBIレギュラーカード」、「SBIゴールドカード」、「SBIプラチナカード」、「SBIワールドカード」のいずれかを持っていて、尚且つSBIネット銀行口座を引き落とし口座に設定している:-0.1%
注意事項としては、証券口座も住宅ローンも利用しているという場合でも-1%にはならず、片方の適用のみとなる点です。
在籍確認
先述の通り、MR.カードローンの審査には在籍確認が必須です。これは雇用形態に関係なく、必ずかかってきます。
かける時には個人名で、企業名は言わずにかけてきてくれますが、お勤め先によっては個人からの電話は繋いでくれないという所も有り得ます。
そういった場合には、申込者に連絡が来て、在籍確認をさせてもらうための相談を持ちかけられます(銀行名を言ってもいいか、在籍確認の電話である旨を明示してもいいか、等)。
このステップが終わるまで、審査は止まった状態になってしまうので、利用開始時期も遅れてしまうことに気をつけてください。
本人確認書類
「申し込み方法」のところでも書きましたが、MR.カードローンの申し込みでは、本人確認書類の提出はありません。
しかし、カードの受取時には写真付き書類が必要となります。
本人限定受取郵便でカードを受け取る
SBIネット銀行のカードは、本人限定受取郵便(特定事項伝達型)という発送方法で送られてきます。
本人限定受取郵便にはいくつか種類があって、特定事項伝達型は、各企業が郵便局側に注文を付けられる方法です。他は、ただ本人確認書類があればOKという発送方法なのですが、特定事項伝達型だけは送り主が指定した書類でないと受け付けないということが出来ます。
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」が、本人限定受取郵便で許可している本人確認書類は下記の通りです。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 顔写真付き個人番号カード、もしくは住基カード
- パスポート
- 官公庁が発行した身分証明書で写真付のもの
- 公の機関が発行した資格証明書で写真付のもの(療育手帳、身体障がい者手帳等)
- 在留カード、特別永住者証明書、外国人登録証明書
どれも写真付きであることが絶対条件です。写真付き本人確認書類を持っていない場合は、口座開設手続きを、郵送申し込みで行うことで対応可能です。
ただし、オンライン手続きよりも時間がかかってしまうことは覚悟しておきましょう。
収入証明書
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」で認められている収入証明書は下記の通りです。
<被雇用者の場合>いずれか1点
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 課税証明書
- 確定申告書
給与明細書は、勤続年数が1年未満の場合のみ適用出来ます。それ以外では給与明細書は所得証明書として利用出来ません。
<個人事業主・会社経営者の場合>
- 住民税決定通知書
- 確定申告書
上記2点が用意出来ない場合、上記以外の書類でも適用されることがあります。
借入方法
WEBサイトかモバイルサイトからのネットキャッシングが中心となります。
ネットキャッシングに申し込み、SBIネット銀行の口座へ振り込みをしてもらいます。
もしくは、ローン用カードの到着を待ち、ATMから引き出す方法もあります。(使えるATMに関しては後述します)。
即日融資は可能か?
先に結論を書くと、即日融資を希望しているなら、他のキャッシング会社を利用する方が賢明です。
2つの分厚い壁があり、どう考えても即日融資には向いていない商品だからです。
1つ目の壁は「審査」。
最短数時間とありますが、翌営業日以降の回答になることもしばしばで、確実に即日融資するなら「最短30分で審査完了」くらい堂々と謳っている所を選ぶべきです。
2つ目の壁は「借り入れ方法」。
先述の通り、SBIネット銀行の口座へ振り込みしてもらうか、ローンカードの到着後にATMで借り入れるかの2つしか方法がありません。
どちらにせよ、予めSBIネット銀行の口座を持っているか、ローンカードを発行してある人のどちらかしか、お金が必要になったその時に借りることは出来ません。
よって、残念ながらMR.カードローンは即日融資には不向きだと結論づけました。
提携ATM
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」が提携しているATMは下記の通りです。
- イオン銀行
- セブン銀行
- ローソンATM
- イーネットATM
イーネットATMはファミリーマートやデイリーヤマザキ、サンクスなど、セブンイレブンとローソンを除くほとんどのコンビニATMとして設置されています。
イオン銀行ATMかコンビニATMで利用出来ると覚えておくと分かりにくくならないと思います。
ATM手数料について
カードローンのお金を借りる場合と、返済の時には手数料はかかりません。
しかし、口座に入っているお金を引き出すのは、月2回~15回まで無料ですが、それ以降は108円の手数料がかかります。
ネットキャッシングを利用時にはご注意ください。
ただし、手数料は月2回まで無料です。SBIネット銀行の利用歴などにより無料の回数が増えていきます。
郵送物
「本人確認書類」のところで書きましたが、カードが郵送されて来ます。
ただし、いきなりカードが届くのではなく、「本人限定受取郵便が来てますよ」という通知が郵便局から届きます。それから自宅に届けてもらうか、郵便局で受け取るかを選ぶことが出来ます。
他には、支払いが遅れている場合にはハガキや封書等で督促に関する郵送物が届く可能性があります。
無利息期間
特にありません
返済方法
「約定返済」と「追加返済」があります。
約定返済は、SBIネット銀行口座限定ですが、自動的に返済額分を引き落としてくれるので便利です。しかし、下記に示している最低返済額のみしか引き落としてくれません。返済が長引く可能性がありますので、追加返済を積極的に行うことをオススメします。
「追加返済」する時は、ネットキャッシングする時と同じ画面にログインします。注意したいのは、SBIネット銀行の口座に入っている金額しか返済出来ないという点です。
最低返済額一覧表
- 2,000円超10万円以下:2,000円
- 10万円超20万円以下:4,000円
- 20万円超40万円以下:6,000円
- 40万円超60万円以下:8,000円
- 60万円超80万円以下:11,000円
- 80万円超100万円以下:15,000円
- 100万円超150万円以下:20,000円
- 150万円超300万円以下:25,000円
- 300万円超400万円以下:30,000円
- 400万円超500万円以下:40,000円
- 500万円超600万円以下:50,000円
- 600万円超700万円以下:60,000円
- 700万円超800万円以下:70,000円
- 800万円超900万円以下:75,000円
- 900万円超:80,000円
返済日
MR.カードローンの約定返済日は、毎月5日で固定されています。他の日にちは選ぶことが出来ません。
利用者の口コミ
良い口コミ
審査は厳しいという声が多かったので一か八かで申し込みました。
理由は、消費者金融とクレカのキャッシングの金利高いからです。2社で合計150くらい借入ありました。
だからダメだろうなと思ってましたが、まさかの審査通過だったので驚きです。
正社、30代で年収300万円代なので、高給取りどころかむしろ低給の部類だと思うのに・・・?
悪い口コミ
SBIの口座持ってるのに審査に何で2日もかかるんだよ。
全員それぐらいかかるなら納得もするけど、口座持って無くても即日返事が来たって口コミ見かけて、本気でカチンと来た。
こっちがお得意様じゃねーのか。
しかも二日待たせて否決って、いくらなんでも客ナメすぎだろ。
ネット銀行が、ネットからの申込に即日回答出来ないってどんだけダメシステム使ってんだよ。
もう銀行自体への信用もガタ落ちしたんで、口座ごと別のとこに乗り換える決心がついた。
総評:住信SBIネット銀行「MR.カードローン」をオススメする人・しない人
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」はネットキャッシングの利便性だけで見ても、総合的に見ても、特に秀でたポイントは見当たりません。
既にSBIネット銀行の口座を持っている人。もしくは申し込みをしてみて、プレミアムコースでの金利設定を受けられる人。このどちらかの場合にのみオススメが出来ます。
それ以外の方で、特に口座をまだ持っていない人は他の銀行カードローンの利用をオススメします。
何故なら、口座開設の時間を含めるとトータルで10営業日ほどかかってしまうからです。同じ口座開設が必須の銀行カードローンでも、最短当日利用可能なところはありますし、他行宛にも振り込めるなどネットキャッシングのサービスも種類が豊富です。